岡山の舞踊・演劇の感想

岡山のダンス(主にコンテンポラリーダンス)や演劇の感想を書きます。

第46回モダンダンス発表会 bitter quartet+「ヒハマタノボル」レビュー

 11月23日(水)モダンダンス発表会が行われた。モダンダンスだけでなくヒップホップやロックダンスなど様々なジャンルが上演されたが、bitter quartet+の「ヒハマタノボル」は目を引いた。
bitter quartetは岡山大学ダンス部OBによって構成された社会人ダンスユニットである。
発表会で男性が出演する作品はロックダンスの作品が主であった。だからこそ、彼らの踊り方は目立った。文字通り踊り狂うのだ。体を外に放り投げるように跳躍、男性ならではの力強い踊りに圧倒された。  この作品は男性7人による群舞作品だ。黒いスーツジャケットに白Tシャツの衣装は、社会人を思わせた。
そんな彼らの踊りは社会人生活で溜め込んだ衝動を一気に解放するようなエネルギーに満ちた踊りであった。
 また、面白いと思ったところは作品冒頭ダンサーがポーズを決めるところだ。まるで戦隊ヒーローのように思われた。そして、踊り切った後にまたポーズを決める。先ほどとは打って変わって爽快感に溢れていた。踊り解放したことによって、リフレッシュされ、また明日も生きていこうという生命力に満ちていた。
それは「ヒハマタノボル」というタイトルにも繋がる。太陽は沈んでもまた昇ってくるという性質から、希望の象徴でもある。ダンスは、明日も生きようという前向きな気持ちにさせてくれる。そして、観客もダンサーの踊る姿を見て観客もフレッシュな気分にさせてくれるのだ。